The Story Behind the DRESS.


4月、日本は新年度の始まる季節ですね。

コロナウイルスの影響が想像をはるかに上回るスピードと規模で広がっており

世界的に歴史に残るような状況になっていますね。

今年は例年のような新年度は迎えられませんが

早く安心して過ごせる日常が戻ってくるように願うばかりです。

活動が制限される今、自分とゆっくりと向き合う事の出来る時でもありますね。

冷静に対処して心穏やかに過ごせたら良いなと思っております。

ヴィンテージ品の魅力の一つとして

その物の作られた時代の背景を感じられるという点があります。

ヴィンテージとは、主に100年~30年以上前に作られたもので

現在もその価値があるもの (明確な決まりは無いので諸説ありますが、

ヴィンテージワインから来ています)

という定義があります。

現在からするとおよそ1920年~1990年の間に作られたものにあたりますね。

その間も世界にはもちろんあらゆる変化や事件があったわけで

やはりその時代の特徴・背景もヴィンテージドレスに表れております。

今回はそんな年代ごとの特徴を少しご紹介したいと思います。

まずはおよそ100年前の1920年代。

第1次世界大戦が終わり、失われた時代を取り戻すことを急いだ時代。

有名な映画、グレートギャッツビーの時代ですね。

この時代に流行したのがジャンヌ・ランバンやココ・シャネルのドレスです。

この時にヨーロッパではそれまでのスタイルが一新し、

コルセットを脱ぎ、

スリムな膝丈スカートで手足の露出を増やし、

ショートカットが流行りました。

お次は好きな方の多い1950年代のドレス。

39年~45年まで続いた第2次世界大戦の傷が癒えてきたころ、

ファッションも再び華やかになり、

パリのオートクチュールが世界のファッションの中心となります。

47年にクリスチャン・ディオールがニュールックを発表すると世界的に大流行しました。

ウエストを絞りスカートにボリュームを持たせるスタイルが復活しました。

オードリー・ヘップバーンやグレース・ゲリーが

映画で着ているようなドレスがまさにそれですね。

1960年代に入るとこれまでファッションの中心だったフランスから

その中心がイギリスに移ります。

有名なスウィンギンシックスティーズの時代ですね。

この年代のファッションアイコンといえばツィッギー。

カラフルでポップなカラー、ミニスカートが流行りました。

コンパクトで機械的なラインもこの年代の特徴です。

しかしこのカルチャーは数年で一気に盛り上がり、終わってしまいます。

ロンドンヴィンテージの価値が高い理由も解りますね。

1970年代に入るとファッションは多様化が進みます。

ヒッピーの影響を受けた民族調のドレスや

ヴィクトリア調のフリルやレースのあしらわれたフルロングドレスが流行します。

またこの頃からイヴ・サンローランを筆頭に

デザイナー達がオートクチュールやプレタポルテで新しいスタイルを次々に発表し

その度に流行のファッションが生まれました。

そして世の中が浮かれていたバブルの時代、1980年代

まだ大量生産やライセンス事業が発達する前

既製服にしても、いかにして世界に認められる素晴らしい服を作ろうかという

デザイナー達の熱い思いが一着一着に込められており

素材・パターン・ディテール

全てのパーツに時間もお金も使って

最高の一着が作られています。

最近ではすっかり主流となったプチプラとは真逆と言ってよいモノづくりをしていた時代。

そんな時代に作られた服だからこそ今の時代まで綺麗に残り、

今見ても新しくて格好良い。

そんな服だからこそ”ヴィンテージ”と呼ぶのにふさわしいのではないかなと

思っております。

このような事態になり、改めて物の真価が問われる時代

物の作り方や働き方など多くのことが見直されるような気がしますね。

こもっていると服装のことはおざなりになりがちかと思いますが

自分の為に服を着ることができる良い機会でもあり、

これまでの時代でもファッションからパワーをもらっていたように

このような時こそ洋服からもらえるパワーは大きいのではないでしょうか。

しばらく続きそうなこの環境の中で

皆様に安全に、少しでも多くヴィンテージドレスを見て頂き

気分が晴れます様に

そしてお手元にお届けできるようにしたいと思っております。

すこしでも早く、皆様と店頭でお会いできますように。

The Vintage Dress