本日はエルメスで有名なケリーバッグのお話を。
今ではエルメスのバッグは世界中から愛されていますが、最初は馬具を扱うブランドでした。創業は1837年にまで遡ります。
当時の移動はもちろん馬車。そこから自動車になっていくときに、先見の明があったエルメスは幅広い事業を展開していきます。
エルメスが初めてバッグを制作したのが1892年誕生の"サック・オータクロア"
鞍を入れるためのもので、そこから婦人用に改良したのが1936年に誕生した"サック・ア・クロア"です。
こちらが後に"ケリーバッグ"として名を馳せるようになりました。
ではなぜ"ケリー"と呼ばれるようになったのか。
グレース・ケリーがお好きな方は既にご存知かと思いますが、当時ケリーはこのバッグを愛用しており、妊娠中に報道陣から写真を撮られる際、このバッグでお腹を隠したことから世界中に注目され、女性たちの間で憧れのバッグとなりました。
そしてエルメスはモナコ王室に許可を得て、"サック・ア・クロア"から"ケリー"と名付けました。
オードリー・ヘップバーンも愛用していたことで知られています。
フォーマルなシーンにもピッタリですね。
~エルメス初のバッグ:サック・オータクロア~
当店でも一点だけ、外縫いのケリーがございました。
使いやすいブラックで、ストラップ、鍵、クロシェットと全て揃っており、素晴らしいコンディションでした。
ケリーには外縫いと内縫いがございます。
外縫いの方が表にステッチがきいていて、内縫いよりもシャープな印象です。
この佇まいだけで非常に美しく、品がありますね。
エルメスはレザーに非常に強いこだわりを持っており、職人技が光る逸品。
お探しの方も多いので、また引き続き探して参りたいと思います。
The Vintage Dress.